トケイノヲト

趣味の時計 記録簿 現在上海赴任中

超手抜き!? 素人時計ガラス研磨

日々の生活の中のちょっとした隙間時間に、特に時間を確認するでもなく、ボーッとその時着けている時計を眺めてしまいます。眺めるだけでなんだかストレスが軽減する気がするのは私だけでしょうか?
先日、以前紹介した無印良品の時計を使っていた時にも、なんとなく時計を眺めていましたが、、

ん?12時位置のガラスに横線が、、、ホコリ?汚れ?
いや拭いても消えない、、

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あらら、、キズだ。
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どこで付けたのか全く心当たりがありませんが、線キズが二本入ってました。幅は5ミリ程度でしょうか、軽く爪が引っかかる程度のまぁまぁちゃんとしたキズでした。
もしかしたら以前からあったのかも知れないですが、こう言うのって気がついた途端に目についてしまうものですよね。
見るたびに気になるので、磨いて消してしまう事にしました。

ガラスの研磨ってケースの研磨よりハードルが高いイメージの方がほとんどではないでしょうか? でも実は擦りキズ程度なら案外簡単に目立たなく出来るんです。過去にも何度か別の時計のガラス傷消しをした事があって、ミネラルガラスならソコソコの結果が出せる事がわかっていました。
そこで今回は私がいつもやっているガラスのキズ消し作業を紹介しようと思います。

是非参考にしていただきたいのですが、例によって超ど素人の乱暴な方法なので、真似する場合は自己責任でお願いしますね。

さて、ガラス磨きには良く酸化セリウムとかキイロビンと言う話は聞きますが、私が使用しているのはこちら。(株)ホームケアプロダクツ社 ガラス磨き5532ミニと言う製品です。
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たしか東急ハンズで購入した記憶がありますが、アマゾンでも入手可能なようですね。
もう一つ準備するのは、先端を少しカットした楊枝。私の場合コイツを磨き棒にして磨きます。

では早速作業に入ります。
まずはガラスの適当な位置に一滴垂らして、そこから極少量の研磨剤を楊枝の先につけ、
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楊枝をガラス面に垂直に近い角度を保ちながら、キズの部分だけをこする様に磨いて行きます。

キズに対して直角方向で動かすと最初のうちはキズの引っかかりを楊枝の先で感じると思いますので、キズの部分をピンポイントで攻めます。
何度か経験するとわかりますが、楊枝とこの研磨剤でこする程度では新しいキズが出来る事はまずないので心配せずに結構力を入れてゴシゴシやってしまいます。
研磨剤を滴下したところから都度補充しながら、しばらく磨いていくと徐々にキズのひっかかりがなくなっていくのがわかると思います。(キズの深さにもよりますが。)
15分ほど磨いた状態がこちらです。
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既にキズが薄くなってキズの幅も狭くなって来ているのが確認出来るかと思います。ちなみに、このやり方で20-30分磨いても全く変化が無い様なら、それは多分サファイアクリスタル風防なのでいくら磨いても無駄です。諦めましょう。

さらに20分ほど続けると正面からでは殆どキズが確認出来ない程度になりました。でも角度によっては角がダレたキズ痕がまだみえますね。
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ただし、この写真は照明を当てながらキズが見える角度を狙っての撮影なので、目視よりかなり強調されてます。実際はこの時点で日常使用では殆ど見えないレベルになってます。
このぐらいで切り上げても良いかなとも思いましたが、今回はブログに記そうと思っていたので、もう少しだけ頑張ってみます。

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磨いているとだんだん楊枝の先が潰れて来ます。歯ブラシ同様磨く効果が落ちる様な気がするので、短く切り詰めるか新しい楊枝に交換し、ゴシゴシ頑張って続けます。

合計1時間ほど磨いたところで、一応の終了としました。
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どうでしょう。
ここまで磨くと写真に撮るのも至難の技なのですが上の写真、12時の2の字のカーブのすぐ右から1の字の左肩に向けてかすかに凹みが入っているのがわかりますでしょうか?
元々のキズの場所を知った上で、そこを凝視しながら照明の下で様々な角度に振ってやっと凹みが分かるレベルです。普段の生活でこのキズを意識する事はまずないでしょう。キズの位置を知らされなければ私なら気がつかないですね。
これで今後も気持ち良く使える様になりました^_^

今回の方法は部分的に磨いているので、当然ガラスの平滑性、平面性は損なわれますし、厳密な意味でキズを完全に無くすことは出来ないです。全面を平面で研磨して行く方が美しく仕上がると思います。でもそのために時計を分解したり、ガラスを外したりする必要があって面倒ですよね。更には、その作業をする過程で別の部分をキズつけたり壊してしまうリスクがあります。
その点、ちょっとしたこすり傷や今回のレベルの線キズを消す(目立たなくする)だけなら今回の方法で十分効果が期待出ます。
こんなやり方は時計のメンテナンスとしては邪道なんだろうなとは思いますが、作業の手間、リスクと結果を総合的に考えたら合理的な方法だと思います。
軽いガラスキズが気になる時計をお持ちの方は是非お試しあれ。
何度も言いますが、あくまでも自己責任で。

ちなみに今回の研磨剤、成分表示はないですが多分酸化セリウムが主成分だと思います。ボトルの裏には「3Mジャパンの38055を使用しています。」との記述がありますので、3Mのガラス研磨剤と同じモノなのでしょう。3Mのものは750mlボトルでグラム単価を考えるとそちらの方がお得ですね。でも時計の研磨だけが目的なら150mlのコレでも一生分足りると思います。今回も3滴ぐらいしか使いませんでしたので ^_^

ではまた。

追記:
後日、ガラスの歪みがどのぐらいなのか確認してみました。是非こちらの記事も併せてご覧下さい。
tokeinaut.hatenablog.com



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