トケイノヲト

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またまた自作NATOベルト 金具バージョンアップ!

このブログ、一応時計紹介ブログとして始めましたがだんだん素人工作記事の割合が増えて来てますね。
まぁ「NATOベルト、自作」などのキーワード検索でこのブログを訪問してくださる方も結構いらっしゃるみたいなので、ニーズはそこそこ有ると解釈して、しつこい様ですが今回も自作NATOベルト関連の記事です、、。

前回ステンレスチェーンを分解してNATO風ベルトの金具にする記事を書きましたが、先日ホームセンターをパトロールしていた時に、もう少し良さげなチェーンを発見したのでそれを使って新しいNATO風ベルトを製作しました。

tokeinaut.hatenablog.com

今回使用したチェーンはこちら。
前回よりだいぶ太く、線径が3㎜あるズッシリと重いステンレスチェーンです。
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前回のチェーンも悪くは無かったのですが、装着する時計によっては若干貧弱な感じがしていたので、これでタフな感じにバージョンアップ出来るかな、、、と。

早速製作に移ります。
前回は線材をリング状に曲げて繋いだだけのチェーンだったので、ラジオペンチでサクサク分解できましたが、今回のチェーンは接続部分が溶接してある丈夫なものなので、前回ほど簡単には分解出来ません。
そこでチェーンカッターを使用し、一つ置きにこんな感じでカットする事でバラバラにして行きました。
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ステンレスも3㎜ともなれば簡単には変形しないので、カットする部分を最小限にすれば開いた方も使えると思います。
ちなみにチェーンカッターと言うのは下の写真の様な工具。普通のニッパーやペンチでは切れないものでもテコの原理で簡単に切れるので一家に一つあると便利ですよ。私の持っているのはMCC社のミゼットカッターという小型の物ですが今回のSUS3㎜位なら一発でカットできます。それなりの力は必要なのでこれだけ沢山カットするのは少々骨が折れましたが、、。
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下の写真は前回のリングとの比較です。
線径2㎜と3㎜、たった1㎜の違いですが、だいぶ印象が変わりますね。
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ただ、このチェーンは分解のしにくさ以外にも問題があって、長手方向の内径が19.5㎜でベルト幅より0.5㎜狭いんです。0.5㎜なので布のベルトを通す事自体は問題無いのですが、通したベルトを片側に寄せる事が難しいので、これを尾錠にした場合はスペースが狭くて使い勝手がかなり悪くなりそうです。

どうしようかと思いましたが、手持ちのNATO風ベルトの定環が線径も同じで幅も広く、ちょうど良さそうだったので今回はこれを流用して尾錠に加工する事にしました。
実は元のベルトは定環が緩すぎると常々感じていたので、今回作ったリングと差し替えれば一石二鳥と考えました。
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今回も「ステン割りピン」をツク棒にしますが、チェーンの線径に合わせて1サイズ大きい3×20の割ピンを購入。
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こちらも前回よりは太いので加工に多少難儀しましたが、問題なく尾錠も完成。
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あとは前回同様、縫っていくだけですね。ベルトは前回の余ったグリーンを使います。詳しくは下記を参照下さい。
tokeinaut.hatenablog.com

で、サクッと完成しました。
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ちなみ自分で使う為に作っているので、基本的に私しか使わないのですが、ツク棒を通す穴は2つ。なぜ1つではないかと言うと、若干の調整余地が欲しいからです。引き通しベルトとは言え、付ける時計の厚さやバネ棒位置によって実質長さが変わりますし、時と場合によって気持ちいい締め具合が異なりますよね。3つぐらい開けるのが良いかもしれませんが、経験上、メインで使いそうな時計のジャスト位置と少し緩めの位置に穴を開ければ、大抵のシチュエーションで快適に装着できるように思います。
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下が今回作ったベルトです。太い金具が1.6㎜厚のベルトにマッチして良い感じに出来ました。

SINN103に装着した様子です。
この時計はボリュームがあるのでこの位しっかりした金具の方がバランスが良いと思います。
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ハミルトン フロッグマン(右)にも装着してみましたが、こちらも武骨な感じがよく似合っているんじゃないかなと思います。
左のSEIKO SVCS003の様にミリタリー調ではなく、サイズも40㎜を下回る様な時計は、前の細い金具の方がゴツくなり過ぎずにバランスがいいと思います。まぁ言っても微妙な差ですけどね。
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以上、バージョンアップ版自作NATOベルトのご紹介でした。
尾錠が既製ベルトからのパーツ流用なのは少々心残りではありますが、結果としてドナーとなった元のベルトも定環のゆるさを改善させた上で復活しているので、良しとしましょう。

まぁ、20ミリ幅の尾錠なら普通に手に入るので手作りに拘らなければそれを使うのが早いですね。

ではまた


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