ドイツ、ブラウン社のデジタルウォッチBN0106です。
かつて機能主義デザインを牽引したブラウンらしい無駄のない非常にシンプルな造形。素晴らしいデザインだと思います。よく似たレトロフューチャーのデジタルウォッチは他にも沢山ありますが、緊張感あるデザインバランス、高い質感と仕上げの良さなどなど、そんじょそこらのデジタルウォッチとは一線を画す迫力と佇まいを感じます。エッジも手が切れるんじゃないかと思う程ピンピンです。
メイン操作は左下にあるジョグダイアルで行いますが、そのダイアルの側面に黄色いワンポイントが施されています。何もしなくても十分目立つダイアルなのでユーザビリティ的には全く必要無い表示だと思いますが、全体的にモノトーンで無機質なデザインの中で、とても良いアクセントになっています。こう言うところが流石センス良いなと感じてしまいますね。
さて、この時計、長い間電池切れの状態でしたが、先日久しぶりに電池交換したのでその様子を紹介しようと思います。（上の写真は電池交換後です。）
裏蓋はブラスト仕上げにレーザー刻印でロゴ等が刻まれてます。シンプルです。
四隅の4本のビスを外せばムーブメントにアクセスできます。
あまり稼働率高く無かったのですが、裏蓋との隙間は結構汚れてました。
ムーブメントの表記はCal VEN_10.1となっています。VEN はたぶんVENTURA ですね。まぁそうじゃないかと予測していましたがVENTURA v-tecとムーブメント共用なのでしょう。液晶の向きこそ逆ですがジョグダイアルとの位置関係とか非常によく似てます。VENTURAの方はこの時計と比べると濃いデザインですがカッコいいですね。欲しいな〜。でも高いんですよね、、。
電池はCR1620。一般的なモノですね。100均にも置いてある場合がありますが、こと時計に関しては液漏れのリスクを出来るだけ下げるためにもケチらずにちゃんとしたブランドの物を買いましょう。
電池のセッティング自体は特に問題なく完了しました。が、それだけでは動きません。他のデジタルウォッチ同様にムーブメントをリセットする必要があるようです。
大抵はどこかにACと言う表示があって、そこと(-)と書かれたところ、もしくは電池の＋を数秒短絡させる事でリセットできます。丁寧に裏蓋とかに説明書きがある場合もありますよね。
でもこの時計、なんの説明も無く、AC表示がどんなに探しても見つかりません、、。ネットで検索しても出てこないので困りました。
少々焦りながらムーブメントをじっくり見てみると、左下になんとなく怪しい端子があるのを発見。 2つの端子が対になってます。（赤矢印の所）
試しにピンセットで5秒程短絡してみたら、、ビンゴ！ 無事に動き始めました。まぁ今回は分かったから良いですが何か表示して欲しいところですよね。プリント基板に印刷するのなんてコストもかからないだろうに。
この時計、10年程前の時計ですが古さは感じさせないです。今ならスマートウォッチ？と聞かれそうですね。
ご存知の方も多いと思いますが、 ブラウンと言えばAppleのデザインにも多大な影響を与えたプロダクトデザイン界の雄です。日本ではヒゲ剃りのイメージが強すぎますが、現在日本で買えるブラウン製品の中では腕時計のデザインに最もブラウンデザインらしさが現れているんじゃないかなと思います。ご興味あれば是非「BRAUN design」とか「Apple BRAUN 」とかでググってみてください。きっとブラウンの時計が欲しくなりますよ。私ももう一つアナログのやつが欲しいなー。
個人的には今のシェーバーのデザインはブラウンデザインとは認めたくないです。いやシェーバーも決して悪いデザインでは無いんですけど、、。って蛇足ですね。
ではまた。
BRAUN BN0106SL
ムーブ : Cal VEN_10.1
風防：ミネラルガラス
ケース幅(mm) ： 36.6
ケース縦(mm) ：41.6
ケース厚さ(mm) ： 10.0
重量：約173g
防水： 3bar 日常生活防水
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