ダイソーの五百円ミリタリー調ウォッチを機械式に魔改造すると言う時計好きなら誰もが夢見る漢のロマン。。?
前回の文字盤取り付けに続いて、今回はミリウォッチオリジナルの針をNH35に合うように加工し、取り付けます。
軸の太さが違うことは想定していましたので、当然針穴の調整は避けられないだろうなと思いながらオリジナルとNH35用の針を比較すると。。
上がNH35用、下がミリウォッチオリジナル。
思った以上にサイズが違う、、どの針もNH35用の方がパッと見ただけで分かるほど穴が大きいです。
あわよくば時,分、秒のどれか一つでも無加工で付かないかな、、と言う淡い期待は儚く散りました。
さて、どうしようか、やっぱり少しずつヤスリで削るかな、、と小一時間悩んでいる時に、ふと指輪のサイズ調整を思い出しました。テーパーのかかった棒に差し込んで上から叩く。。あれと同じ様にしたら行けるかも。
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手持ちの千枚通しの先端がちょうど良さそうだったので針を取り付けてみました。
上がミリウォッチ、下がNH35用の時針。
やはり穴径に結構な差があるのがわかります。
NH35用が止まる位置をテープでマーキングして。上から穴空け用のポンチで、慎重に叩いてみました。
細心の注意を払いながら弱い力でコツコツと叩いて行くと、徐々に徐々に針は下がっていき、、最後には何とかNH35の針と同じ位置まで穴を広げることが出来ました。横から見ると針の根元もちょっと歪みましたけど。
試しにムーブメントに取り付けてみましたが、まだ少し小さかったようでハマりません。そこでさらにほんの少し叩いてはハメてみる、もう一度叩いてハメてみる、と繰り返すと、ちょうどハマる様になりました。
同様に分針の穴も広げることに成功。この程度の精度で大丈夫かは不安でしたが、上手く行ってホッとしました。
無理に広げるのでハカマが破断しないか、かなりヒヤヒヤしながらの作業でしたね。
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残る秒針ですが、さすがに穴が小さくて千枚通しでは無理。裁縫用の縫い針を軸穴に差して縫い針の方を叩く事で何とかなるかな、と考えてやってみました
が、秒針軸の上に乗りはするものの、どうしてもしっかりと固定されません。
今までの経験上、ハメにくい秒針はこの方法で楽に乗る様になるので、行けるんじゃないかなと期待しましたが、元の穴径自体が全く異なる場合、キチンと刺さらない様です。おそらく穴の入口が広がるだけなのでしょうね。
あまり無理をして押し込んで秒針軸を折るのが一番怖いので早々に方針を変更。
別のNH35用の秒針からハカマ部分だけを移植する事にしました。
ミリウォッチの針のハカマはルーターとヤスリで綺麗に落とし、一方で別のnh35用のドナーの針からハカマ部分だけをニッパーで切り落とした物を準備。
位置を合わせてエポキシ接着剤で固定しました。
と言う事で、オリジナルの3針全てを何とかNH35に取り付ける事が出来ました。
うーん、写真的には新鮮味が無くて感動ゼロですね、、でも実際には機械式なのでちゃんとスイープ運針してます。この時点で結構達成感がありました。
さて、次はこの組んだムーブメントをケースに入れていきます。1㎜分厚いムーブメントに0.4㎜の文字盤も余分に付けてしまい、、果たして元のケースに収まるのか。。
まぁ簡単には収まるわけ無いですよね。
次回,ケース加工編に続く。乞うご期待。