5月31日、上海市から以下の通達が出ました。
「6月1日0時から（陽性者の出ていない地域の)居住委員会は、いかなる理由でもコミュニティの住民の出入りを制限してはならない。」
これ、超訳をすると、「あくまでも封鎖解除ではないよ。わかってると思うけど、そもそも上海は都市封鎖なんてしていなかったからね。各地域、各部門が自主的に制限をしていたみたいけど6月になったらそれはやめなさいね」と言う事らしいです。
もうね、、、怒りとか、悲しみとか、虚しさとか、恐怖とか、、、、気持ちが複雑すぎて言葉になりません。
で、今までこの手の発表には何度も裏切られているので、本当に解除される事には全く期待せずに6月1日を迎えました。
すると、、、
驚いたことに街では早朝から人々や車がホントに動きはじめてました。
まあ、私の住む近所ではスーパーやコンビニは開いていますが、飲食店はテイクアウトか出前のみ、その他の店はまだほとんど開いてない状況ですが、それでも人通りは封鎖以前の6割から7割には回復しているようです。
封鎖解除された日の夕方、さっそくスーパーに買い出しに出てみました。
入り口で PCR結果を証明するQRコードをスキャンしてから入店します。
2ヶ月以上ぶりの買い物、なんとも不思議な気持ちでしたが、店員が全員防護服を着ている以外は至って普通の店内でした。最近は防護服なんて街中にウジャウジャ居るので、見慣れてしまって全く違和感ありません。
ただあれだけ自由な買い物を切望してたにも関わらず、いざ買えるとなると不思議と何を買ったら良いかわからない、、、。
あんなに手に入れるのが難しかった品物達が普通に買える状況を目の当たりにすると、喜びよりも寧ろ今までの苦労は一体なんだったんだと言う虚しい気持ちになります。家の中には、まだまだ封鎖が続くと思って四苦八苦して手に入れた特に好物でもない食材がかなり溜まってるから、まずはそれを消費していかないといけないし、、。
同じ気持ちかどうかはわかりませんが、他の買い物客のカゴを覗いても、あまり沢山の物を買っている人は居ないようでした。
結局、封鎖中は買えなかったアイスクリームを買えたのが唯一嬉しかったですが、そのほかは無くなりかけてたオイスターソースと食料保存の為に使い切ってしまったジップロックを買ったぐらいで、たいした物も買わずにスーパーを後にしました。
ちなみにつけて行った時計は去年買ったB-Uhr中華レプリカ。
外出は自由になったものの、72時間以内のPCR陰性証明を持ってないと公共交通には乗れないし、店舗やオフィスビルにも入れないので、検査結果が出るまでのタイムラグを考慮すると2日ごとにPCRを受け続けねばなりません。結果、検査場はどこも長蛇の列、、まだまだ不便です。ちなみに、あまりの混雑と検査結果が出るまでに24時間以上かかる事例が多発した結果、検査を受けた証明があれば結果が出ていなくてもOKと言う超絶謎ルールが発表されました。。。 もはやPCR自体が目的になってます。ため息も出ません。
6月中は PCR検査費用が無料との事ですが裏を返せば7月になったら有料になるのでしょうか。今の政策のまま有料にしたら暴動起きそうなので6月中になんとしても収束させるつもりなのでしょう。そもそもどうなったら収束って言えるんだろうな、と思ってしまいます。。
仕事の方は勤め先が入居しているオフィスビルが出勤率50%に抑える事を要求してきているので、とりあえず今週は全員在宅で様子を見て、来週から課ごとの輪番体制で行こうかと検討しています。市内にいくつかある関連会社の工場も今月中のフル稼働を目指して頑張ってます。
当面で一番困るのは上海から他の都市に行く場合ですね、行った先で隔離が必要になるなど、まだかなりの制限があります。都市間移動まで自由になるにはもう少し時間がかかりそうです。
せっかくロックダウンが解除されたのにネガティブな事ばかり書いてしまいましたが、この状況を単純に喜べている人は中国人含め周りにはほとんど居ない印象です。今回の事が上海市民に与えた影響はホントに大きいと思います。
とは言え街が動き始めた以上、封鎖生活に慣れきった体を元に戻していかなければなりませんね。それはそれで相当ストレスですが、まぁ何とかなるでしょう。
と言う事で、また封鎖関連の内容だけになってしまいましたが、このまま無事に通常生活に戻ってブログの次の更新は呑気な時計関連の話題に戻せることを願っています。
ではまた。
