久しぶりの時計紹介。
今回はオメガの スピードマスターオートマチックref.3523.30です。
まだ時計にはさほど詳しく無かった20年近く前に並行新品で購入しました。当時、機械式時計は学生時代に買ったスウォッチを持っていましたが、高価な機械式時計、しかもクロノグラフを購入するのは初めてでした。とても緊張しながら店員さんにカレンダーの合わせ方や機械式時計の基本的な扱い方を教わったのを今でも鮮明に覚えてます。
最近では減った気がしますが、この時計やこの時計によく似たデイト(ref.3513.30)を持ってる人を街中で結構見かけましたね。シルバーダイアルとオメガと言う誰もが知っているブランドで結納返しや入社祝いなどの定番、ベストセラーだったのかもしれません。中古市場にも沢山流れてますね。
この時計、竜頭除いたケース幅は39㎜、ベゼル径だと38㎜なのでクロノグラフとしてはコンパクトな部類かと思います。
裏蓋にはシーホースが鎮座。スピードマスターも元々はシーマスターが源流であることを物語っています。
ムーブメントはcal.1151。ETA7750ベースで月、日、曜日の全てを備えたトリプルカレンダーです。12時位置のインダイアルに曜日と月の窓。先端が三日月型の針が日付表示です。9時位置のインダイアルには永久秒針に加えて24時間針。もちろんクロノグラフも有り7750ベースとは言えかなり複雑な機構の時計です。
トリプルカレンダーはとても便利な様に思えるのですが、私の場合は本当にたまにしか使わないので、使う時は必ず日付設定作業が必要になり、正直なところ非常に面倒です。
曜日は10時位置の外側にある、小さなプッシュボタン押す事で送られるのですが、毎回ペンや楊枝など先の細いナニカを用意しなければなりません。さらに、月表示は日付針をグルっと一周回す事で次の月に送られるんですが、逆回転は出来ないため、勢い余って日付設定を行きすぎてしまったら日付針を再度12周回して月表示からやり直さねばならないのでゲンナリしてしまいます。
それもあって家を出る前、さてどの時計を使おうかなぁと思ってもこの時計に手が伸びづらいんですよね。毎日使ってる人は余り気にならないかとは思いますが、、。
スピードマスターは一つの時計ジャンルと言えるほどメジャーな時計ですが、ファンの中にはスピマスプロ以外は認めない原理主義者とも言える方々がいらっしゃるようですね。
確かにスピマスプロはカッコいいですから、私も一時彼等の影響を受けてしまい、スピマスオートってもしかしてカッコ悪いかも、、と思えてしまった事もありました。
しかも時計の趣味が深まるにつれ、自分の興味がどんどんマイナーな時計に振れてきて、超メジャーでヒトと被ることも時々あるオメガスピマスが少し気恥ずかしい様に感じてしまっている事も使用頻度が低い一因かなと思います。
でも、改めてじっくり見てみると時計としての造りや仕上げは流石オメガと言えるものが随所に見られます。
針やインデックスの仕上げ、サンレイダイアルも綺麗に仕上げてますし、クロノ針の先端が曲げられてる所など、細かい所までちゃんとしてるなぁと感じます。
特徴あるラグ形状もSinnなどのジャーマンウォッチの対極にある様な曲面的なデザインで、今の私の好みのケース形状とは方向性が異なるのですが、とても美しいデザインだと改めて感心します。このケースの形状はスピードマスターシリーズに共通の構成です。スピードマスターと言えば一般的にはハードなイメージだと思いますが、実はこの時計みたいなシルバーダイアルが良く似合うエレガントなフォルムをしてるんですよね。
眺めていると、凄く気に入ってココぞと言う時にだけ大事に使っていた20年前の気持ちが蘇ってきました。
とは言え、当時は毎日スーツ着て仕事をしてましたし、お客さんの所に行く機会も結構あったのに対して今はかなりカジュアルなファッションで過ごす事が多く、普段使いするにはやっぱり上品過ぎるんですよね、、。
ベルトでも交換すればイメージ変わって稼働率上がるかなと思ってますが、どんなベルトが良いかイマイチイメージ出来ずに悩み中です。
まぁこの時計はドレッシー担当として、このままもう少し置いておいても良いかな、、、。
ではまた。
OMEGA Speedmaster Triple Calendar 3523.30
ムーブ :cal.1151 (ETA7750)
風 防： サファイアクリスタル
ケース直径(mm) ： 39.0
ケース厚さ(mm) ： 14.0
重量 ：126
クロノグラフ：ベゼルタキメーター表示
防水 ： 50m
トリプルカレンダー 月／日／曜日 表示
