次は少し毛色の違った物を。
RoamerのコンピテンスオリジナルRef.101550です。
バーインデックス(12時と6時はアラビア数字)がブリッジになって文字盤中央が宙に浮いた様になっている独特なデザインです。同じシリーズでスモセコ、手巻きのモデルや、レクタングルケースのモデルがあったと思います。
このデザインを実現する為にムーブメントはETA2688という直径20㎜に満たない小型の自動巻キャリバーを採用しています。小さいながら仕上げは綺麗に整えてありますね。このサイズのムーブメントで裏スケはあまり見慣れないので、小さなローターで健気に巻き上げる様子が何かカワイイです。たぶん小さい分、巻上げ効率は比較的悪いのでしょうが、複数の時計を日替わりで使う様な私の使い方の中では特に気になった事はありません。
上2つの写真の様に時計単体で眺めると、文字盤内に背後の景色が透けて見えて、ユニークこの上無いと言う感じです。
ただ、実際に腕に着けてしまうと、透けて見えるのは、すぐ後ろに控えている自分の腕なので、このデザイン良さが若干分かりづらくなりますね。
それでも普通の時計ではあり得ない奥行き感のある文字盤はこの時計の魅力の一つである事には変わりはありません。また、文字盤が浮いている以外はごく普通の構成なので全体的に奇異になり過ぎず、でもよく見ると変わってる。普段使いの時計としても意外にバランスが良いデザインなのではないかと思います。
インデックスは毎時にあるバーのみ。時、分針は所謂ドーフィン針ですが中抜きで夜光等はありません。なので瞬時に正確な時間を知るには適していませんが、そもそも視認性を求める時計ではないので許してやって下さい。
Roamerは日本ではかなりマイナーなブランドですが、設立は1888年、100年以上続いている歴史あるウォッチメーカーです。竜頭に誇らしげに設立年が刻まれているので否が応でも覚えてしまいました。ただ私も設立年以外は良く知りません^ ^;
このモデルはかなり攻めてるデザインなので他にも尖ったモデルがあるかと思い調べてみましたが、日本からは撤退してしまったのでしょうか、日本語のオフィシャルサイトは無いのですね。スイス本国のサイトでラインナップを見れましたが、一言で言えば保守的。ブランドの特徴が見えないですね、、。ブランドの顔となる様な特徴あるモデルが欲しいところです。その点このモデルなんて最適だと思うのですが、このコンピテンスシリーズは既に廃番の様です。
この時計を見る限り、作りは良いですし、歴史もある。頑張って欲しいものです。(偉そうにすみません。)
まぁ基本マイナーブランド好きなので今のままでも良いのですが、。。
元々は黒のクロコダイル型押しのレザーベルトが付属していたのですが、個人的に型押しレザーのニセモノ感がどうしても好きにはなれなかったのでダークブラウンのものに替えてあります。
この時計、ラグ幅がマイナーな21㎜サイズなんですよね。中々気に入ったモノが見つから無かったので、実はこのベルトは自作したモノです。
ベルト作りに一時ハマった事があり、何本も作ったのですが、その中でこのベルトは仕上がりにイマイチ納得出来てないので、時間があれば作り直そうかと思っていました。が、最近何かとお世話になっているAliExpressなら21㎜や19㎜のマイナーサイズも豊富かつ安い事に気付いてしまったので、きっと流されてそっちで買ってしまうでしょう。
ベルトの自作についてはまた別の機会に書くかもしれません。
ムーブ :ETA 2268
風 防: サファイアクリスタル
ケース直径(mm) : 40.0
ケース厚さ(mm) : 11.0
重量 :約70g (レザーベルト込)
防水 : 30m
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